7月15日から始まったオレゴン世界陸上5日目のイブニングセッションで行われた、男子400mハードル決勝。
ブラジルのアリソン・ドス・サントス選手がこの種目を制し、晴れて金メダルを獲得しました。
「レーンだけに集中した。勝利に驚きはない」とゴール後何度も胸をたたいて喜んだ彼。
銅メダルだった東京五輪から、自己ベストを大一番で大幅に短縮した今回の輝かしい記録となりました。
アリソン・ドス・サントス選手は、どんな経歴の持ち主なのでしょうか。
大変気になりますよね。
彼のプロフィールと共に、小さい頃に遭ってしまった事故についてもしっかり調べてみたいと思います。
アリソン選手のプロフィール
- 名前:Alison Brendom Alves dos Santos (アリソン・ブレンドム・アルベス・ドス・サントス)
- 出身地:ブラジル・サンパウロ・São Joaquim da Barra
- 生年月日:2000年6月3日
- 年齢:22歳
- 競技種目:陸上競技(障害走)400mハードル
アリソン・ドス・サントス選手のこれまでの経歴
昨年の東京五輪では史上初の45秒台、世界歴代1~3位の記録が誕生する歴史に残るレースとなって注目を集めた男子400mハードル。
その東京五輪大会でのレースで銅メダルだったアリソン・ドス・サントス選手。
7月19日、米オレゴン州ユージーンで行われた男子400mハードルでは、29年ぶりの大会新記録で初優勝を飾りました。
このレースの中心は五輪メダリストの3人。
史上初の45秒台(45秒94)で金メダルに輝いたカールステン・ワルホルム(ノルウェー)と、従来の世界記録(46秒70)を更新しながらも46秒17で2位に甘んじたライ・ベンジャミン(米国)、そして46秒72で銅メダルだったアリソン・ドス・サントス(ブラジル)。
世界記録保持者のワーホルムが先行する展開にも動じなかったアリソン・ドス・サントス選手は、残り100mで力強く前に出ます。
自己ベストも大幅に塗り替える46秒29で金メダルに輝きました。
以下に、彼のこれまでの輝かしい競技記録を載せます。
- オリンピック:銅メダル– 3位 2020年東京 400メートルのハードル
- 世界選手権:金メダル – 1位 2022年ユージーン 400メートルのハードル
- ワールドリレー:銀メダル – 2位 2021年チョルジュフ 4×400mリレー混合
- パンアメリカン競技大会:金メダル – 1位 2019年リマ 400メートルのハードル
- ユニバーシアー:金メダル – 1位 2019年ナポリ 400メートルのハードル
素晴らしいですね!
アリソン・ドス・サントス選手は、子供の頃は柔道に励んでいたそうです。
その後はすぐに陸上競技に転向し、16歳の時には既に大人同士で競争していました。
自身の運動能力の適性を見極め、競技人生を大成させました。
小さいころ事故に遭っていた?
アリソン・ドス・サントス選手は、生後10カ月でフライパンの油を浴びる事故に遭ったそうです。
この家庭内事故により、彼は頭に3度の油火傷を受け、特徴的な傷跡を残すことになります。
小さな町の裕福ではない家庭で育った環境から、彼は世界王者へと上り詰めました。
「ブラジル人を始め皆のために扉を開きたかった。」と誇らしげに話すアリソン・ドス・サントス選手。
幼い頃の逆境も吹き飛ばし、競技人生の中で大きな夢を掴みました!
まとめ
ブラジル・サンパウロ出身のアリソン・ドス・サントス選手。
生後間もない時に熱油を浴びる事故を経験しながらも、陸上競技400mハードルの道を極めた彼。
昨年東京五輪大会での銅メダルに続き、今回のオレゴン世界陸上においては金メダルを獲得しました!
決して裕福とはいえない家庭環境からの、アスリートとしての世界王者への成り上がり。
彼はこの世に不可能なことはないことを身をもって教えてくれました。
彼が心底願った、「ブラジル人を始め皆のために扉を開くこと」ができて、本当に良かったと思います!