東京五輪の陸上男子110メートルハードルで金メダルに輝いたジャマイカのハンズル・パーチメント選手。
彼が自身のインスタグラムで公開した、大会女性スタッフにお礼を伝える映像は話題となりました。
女性が競技に遅刻しそうな彼の窮地を救ってくれた、「バス乗り間違い事件」。
事件の経緯である、バス乗り間違いから大会会場に間に合わせるまでの状況が気になります。
一体何が起き、どんな展開があったのでしょうか?
事件の真相に合わせ、ハンズル・パーチメント選手の経歴やプロフィールもしっかり調べてみたいと思います。
ハンズル・パーチメント選手のこれまでの経歴は
東京五輪で金メダルに輝いたハンズル・パーチメント選手の経歴はどのようなものだったのでしょうか?
気になりますね。
ウィキペディアでの記載文を引用して考察してみたいと思います。
ハンズル・ジョージ・パーチメント(Hansle George Parchment、1990年6月17日 ‐ )は、ジャマイカ・セント・トーマス教区出身の陸上競技選手。
専門は110mハードルで、自己ベストは12秒94の元ジャマイカ記録保持者。
2012年ロンドンオリンピックで銅メダル、2015年北京世界選手権で銀メダル、
2020年東京オリンピックで金メダルを獲得し、オリンピックと世界選手権の男子110mハードルにおいてジャマイカ人初のメダリストになった選手である。
2012年のロンドン五輪での銅メダルから、2015年北京世界選手権での銀、そして今回の2021年東京五輪での金と着実にステップアップしているのが分かりますよね。
ハンズル・パーチメント選手にとって今回の大会出場は、彼の競技人生のまさに集大成であったといってよいのではないでしょうか。
ハンズル・パーチメント選手のプロフィール
- 名前:Hansle George Parchment(ハンズル・ジョージ・パーチメント)
- 出身地:ジャマイカ
- 生年月日:1990年06月17日
- 年齢:32歳
- 身長:196cm
- 体重:90kg
- 競技種目:陸上競技(障害走)110mハードル
東京五輪のバス乗り間違え事件とは?
4日の準決勝に出場するため、選手村から国立競技場に向かおうとしたパーチメント選手。
ところが、誤ったバスに乗り込んだために別の会場に着いてしまいます。
選手村に引き返して乗り換える時間的余裕はなく、「それではレースに間に合わない」とパーチメント選手は案内誘導係のストイコビッチ河島ティヤナさんに話したそうです。
そこで、案内誘導係の彼女は現場責任者の判断で専用タクシーを呼びます。
間違って到着した海の森水上競技場にいた女性スタッフ、ストイコビッチ河島ティヤナさんにタクシー代1万円を借り、国立競技場に直行することができたパーチメント選手。
その後は無事国立競技場に到着し、レースにも出場できました!
国立競技場に急行してピンチを脱することができ、「競技場にたどり着き、十分なウオームアップをして競技に臨めた。これはすごいことだ。」とパーチメント選手は話したそうです。
タクシー代を渡してまでフォローしようと思った理由について、河島さんはこう回答しています。
「知らない土地で試合のことで頭がいっぱいだろうし、そんな時に迷って間違ってしまうのは仕方ないだろうと思いました。国を背負って人生をかけて来てるんだろうなと思うと、今回このご時世の中、五輪に出られたのは奇跡かもしれない。もう最後になるかもしれない。一生後悔させてしまうことは私にはできないと思い、助けたい気持ち一心でした。」
その後は都内のジャマイカ大使館で河島さんへの感謝の式典が開かれ、同国観光相がジャマイカに招待する意向を示しました。
日本のおもてなしの精神を具現化した形になり、大変世界的にも日本の評価を高めた今回の事件だったと思います。
まとめ
ハンズル・パーチメント選手にとっては競技人生の集大成といっても過言ではない、今回の東京五輪大会への出場。
「バス乗り間違え事件」は彼が競技前に飛び越えなければならない、最後のハードルだったのかも知れません。
行き先である大会会場を間違えてバス移動してしまいますが、慈悲深い大会女性スタッフのサポートで無事タクシー移動できました。
この女性のサポートがなければ金メダルの獲得もなかったのですから、女性に対しての感謝の気持ちも、感謝してもしきれない多大なものであったことでしょう。
ジャマイカの希望の星は、ついに東京五輪で栄光の星となりました!