2022年北京オリンピックの日本代表は、スキージャンプ混合団体に出場しました。
日本代表のトップバッターは高梨沙羅選手が大ジャンプの103メートルを飛んだのですが、なんとスーツ規定違反の判定で記録なしとなってしまいました。
個人で出場のノーマルヒルでは4位と惜しくもメダルに届かず悔しい思いをしたばかりなのに、今度はスーツ規定違反でい失格って、さらにとても悔しいですよね!
そんなの飛ぶ前から分かることじゃないの?という疑問も湧いてきます。
高梨沙羅選手がなぜスーツ規定違反で失格となってしまったのか?その理由について調べてみました。
スキージャンプのスーツ規定違反とは
スーツ規定違反は、
直立姿勢でスーツは体と一致しなければならない。
女子はプラス2~4cmが最大許容差
となっています。
ジャンプ後にランダムに行われる検査で違反が判明したようで、両太もも部分が規定よりも2センチ大きかったようです。
これは、高梨沙羅選手本人が意図的に違反をしていたわけではなく、
与えられたスーツしか着ていない」
ということでした。
スキージャンプのスーツにはとても厳密な規定があるようで、スキーの長さ・身長・体重に関係しています。
2005年から導入されたBMIルールは、スーツを着用した状態で身長体重を測り、そこからBMIを計算し、スキー板の長さも決められています。
これは競技を公平にするためのルールで、
- 体重は軽いほうが有利
- スキー板は長い方が有利
とされているためです。
過去にも高梨沙羅選手は違反で失格になった経験があり、十分気をつけていたはずなのにも関わらず起こってしまうほど、ルールが厳密ということですね。
なぜスーツ規定違反になった?その理由は?
高梨沙羅選手の来ていたスーツは個人戦で来ていたときと同じスーツということでしたが、体に対しての大きさで決まるので、選手の体格に変動があった場合には、規定違反となる可能性が出てくるようです。
4年に一度のオリンピックの舞台でベストが出るように、各国の選手もスーツサイズもギリギリのところを攻めてきているようです。
高梨沙羅選手と同様に規定違反で失格になった外国の選手も続出していました。
今回の高梨沙羅選手の違反についても、事前にスーツのサイズを確認していましたが、規定よりもスーツサイズが大きくなってしまったようです。
ギリギリを攻めているため、微妙な差で変化してしまうといい、体の水分量が減ってしまうだけでも変わってきてしまうということです。
今日の高梨沙羅選手の場合、体に対してスーツが規定よりも大きかったため、その分空気抵抗を大きく受けて有利と判断されたんですね。
スーツ規定違反になった原因は?
可能性として考えられることは、
①2日前よりも高梨沙羅選手が痩せてしまった
②体の水分量が少なかった
これらから考えられることは、2日前の体と今日の高梨沙羅選手の体が変化していたということが考えられますね。
北京オリンピックでの緊張の中で、個人ノーマルヒルに2日前に出場して悔しい想いをして、食事が細くなっていたのかもしれませんね。
高梨沙羅選手、スーツ規定違反についてまとめ
高梨沙羅選手のスーツ規定違反で失格についてまとめると、
- ジャンプ後のスーツサイズを測り、規定よりも2センチ大きかった
- スーツは2日前と同じサイズのものを着用
- 高梨沙羅選手の体がこの2日で変化した可能性がある
- スキージャンプの規定は細かく、厳密
- 本人が意図したものではなく、ある意味仕方がないこと
それにしても悔しいですね。
最後の2回目までジャンプを諦めずやりきっただけでもすごいと思います。